ハリボテ。

阿佐ヶ谷では今まさに七夕祭りが催されているのですが、駅では短冊が置いてあって、個人的にはそういうのには手を出さない方なのですが、その場の流れもあり、とりあえず残業時間が減りますよーにとマジックで殴り書き。

こういった呪術的なものは人の目に触れた途端効力が落ちる気がしますが、そこらへんはあまり期待してないので、素直に願望丸出しで書いておきます。

 

ふと七夕祭りに興じる人々の姿を見て、思ったんだですが、星に願いをって結構奇妙な風習ですよね。

 

誰が始めたのやら。

個人的考察をしてみると、自分の本来の視線より上へ視線を上げる、その行動自体、周囲を警戒するという意味では無防備かつ致命的な行為のように思えます。

なので、おそらく無防備でも許される安全地帯で始めた行動なのでしょう。そして、天の方向ですから絶対的な存在、上位者を暗示していると思います。ここから導かれる結論としては、絶対的な存在への平伏のメタファーということなのでしょう。

つまり超越した存在に対する謙虚な期待という行動を表すのには最適な行動として、星に願いよという形になったんじゃないでしょうか。

まあもっとも個人的考察なので、きちんと調べればより深くて趣のある風習の成り立ちがあるとは思いますがね。

 

少なくとも商店街上空に吊るされたハリボテと、それを見上げる人々の姿の中には超越した存在うんぬん要素は皆無ですが、楽しそうに上を見る横顔は夏に相応しい光景でしょう。

 

ちなみに人混みが苦手な私は商店街のはずれも外れ、薄暗くて涼しい喫茶店に避難しております。

 

星を見上げることはしないけれど文明の力、エアコン様には夏場は頭が下がりっぱなしですわ。

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